STAFF

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Morie sugawara

  • 名古屋市内のサロンでキャリアをスタート
  • 地元の三重に戻る。数年後、上京。都内で働き出す。
  • 異なるサロンで勤務
    ナチュラル、カジュアル系サロン、モード系サロン、フェミニン系サロン
    低価格サロンなどコンセプトの違うサロンで働く。
  • 2008年、長久手にヘアーカミシを起ち上げる。

ヘアスタイリスト”morie sugawara”3

  • 格言 : 為せば成る
  • 行きたい国 : スペイン
  • スポーツ : サッカー・テニス
  • 好きなブランド : ギャルソン
  • 目指す人 : ジェームス・ダイソン
  • 人生観を変えた人 : スティーブ・ジョブス Appleの崇拝者

完全マンツーマンでやる理由

June 25, 2008, 21: 00

蒸し暑い夜だった。この日の仕事が、人生最高の仕事だったと思ってる。

後にも先にも、この日の仕事を超えることはできていない。開業間もない30日後のことだった。完全マンツーマンのシステムに大きく変更したのは、またいつの日かこんな仕事がしたいと考えたから….。

この日の最後のカットで、ご来店いただいたゲストのお話。

肩より長いミディアムレングスの30才前後の女性のご新規だった。ゲストが開口一番、こう言った。

「ショートにします。なるべく短く、似合うようにお願いします。何が似合うのかわからないので相談したいです。」

ゲストが発する言葉のテンションがあまりに低くて、少し疑問に思った。

…このゲストは、本当にショートにしたいのだろうか?…ショートといっても、ベリショからアゴラインまであるし…

「ミディアムレングスからいきなりショートではなくて、段階的にショートを楽しんでみては?」

そういうスパンで考えて、サイドがアゴラインよりやや短いレイヤースタイルを無難に提案した。

「もっと短くお願いします。」「……….」

「では、あなたには目力があるし、○○○○○○な感じでどう?とても似合いますよ!」「………」

「自信がありません。本当に似合いますか?」「……..」

いくつか他スタイルを提案してはみるものの…..ゲストがいまいち乗り気ではなく、30分ほど時間を費やしていた。

….本当は短くしたくは、ないんじゃないだろうか?…..

こんなやり取りをしている中で、ゲストが話し始めた。

「実は….私、癌なんです。抗がん剤治療が始まるので、ドクターから髪の抜け毛でショックを受けるので、なるべく髪を短くしておいたほうが良いと言われて、髪を切りに来たんです。」

私は思った。

…短くして、必ず喜んでいただかなければならない…提案に迷いがあってはならない。ゲストの好みは無視する。「似合います!」と言い切るために、自分が似合うと思うものだけを提案しよう….

「では、もっと短くしましょう。サイドは耳たぶが見えるぐらい、前髪は眉が見える長さでアシンメトリーに。トップも簡単に立つ長さの6cmぐらいの短さでいきましょう。あなたなら、必ず似合う。任せてほしい!」

「大丈夫ですかね?」

「大丈夫!必ず、似合わせます!」

この時のカット中のアドレナリンの分泌は、過去に経験したことのないものだった。

終始無言でカットして、最終工程のドライカットでゲストの顔がどんどん明るくなっていった。

そして笑顔で、「私、ベリーショート、いけますね!嬉しい!テンション上がる!やる気が出てきました!」

ショートにしたくないネガティブな気持ちのゲストを、ヘアスタイルを通じてポジティブな気持ちに変えられた。これから抗がん剤治療をしていくゲストが、前向きに進んでいけるお手伝いができたような気がした瞬間だった。

ゲストに「絶対に似合います!」と言い切った言葉の強さは、後にも先にもこの日が史上最高だった。もし、私に迷いが1mmでもあったなら、ゲストはベリーショートにしなかったかもしれない。

カウンセリングが始まってからの最初の30分は、「こんな感じででどう?」という、ライトな提案だった。

この日の、このゲストには、提案する言葉に「力」が必要だった。ライトな提案ではなく、任せてみようと安心して思える「力」が必要だった。

普段の営業のなかで、この時のテンションで提案したら、ほとんどのゲストは押し付けがましいと感じるだろう。

  • ゲストとの空気を読んで言葉を紡ぐ。
  • カウンセリングでゲストの気持ちを想像する。
  • ヘアデザインでゲストの未来を明るくする。

ヘアーカミシがオープンしてたった1ヶ月で、完全マンツーマンに切り替えた理由です。

【 Mission 1 】

「ヘアデザインとその向こう側へ」

私たちのミッションはすべての人へ、

”自らでは気づけないヘアデザイン” を提案することで、
より快適なスタイリングで、 より素敵なデザインを生み出すこと。

そして、すべての人が、

そのヘアデザインの向う側にある、
行動の変化や 充実した生活を楽しむことができる
”新しい自分”へのお手伝いをすることです。

Morie sugawara

morie_sugawara

  • 名古屋市内のサロンでキャリアをスタート
  • 地元の三重に戻る。数年後、上京。都内で働き出す。
  • 異なるサロンで勤務
    ナチュラル、カジュアル系サロン、モード系サロン、フェミニン系サロン
    低価格サロンなどコンセプトの違うサロンで働く。
  • 2008年、長久手にヘアーカミシを起ち上げる。

ヘアスタイリスト”morie sugawara”3

  • 格言 : 為せば成る
  • 行きたい国 : スペイン
  • スポーツ : サッカー・テニス
  • 好きなブランド : ギャルソン
  • 目指す人 : ジェームス・ダイソン
  • 人生観を変えた人 : スティーブ・ジョブス Appleの崇拝者

完全マンツーマンでやる理由

June 25, 2008, 21: 00

蒸し暑い夜だった。この日の仕事が、人生最高の仕事だったと思ってる。

後にも先にも、この日の仕事を超えることはできていない。開業間もない30日後のことだった。完全マンツーマンのシステムに大きく変更したのは、またいつの日かこんな仕事がしたいと考えたから….。

この日の最後のカットで、ご来店いただいたゲストのお話。

肩より長いミディアムレングスの30才前後の女性のご新規だった。ゲストが開口一番、こう言った。

「ショートにします。なるべく短く、似合うようにお願いします。何が似合うのかわからないので相談したいです。」

ゲストが発する言葉のテンションがあまりに低くて、少し疑問に思った。

…このゲストは、本当にショートにしたいのだろうか?…ショートといっても、ベリショからアゴラインまであるし…

「ミディアムレングスからいきなりショートではなくて、段階的にショートを楽しんでみては?」

そういうスパンで考えて、サイドがアゴラインよりやや短いレイヤースタイルを無難に提案した。

「もっと短くお願いします。」「……….」

「では、あなたには目力があるし、○○○○○○な感じでどう?とても似合いますよ!」「………」

「自信がありません。本当に似合いますか?」「……..」

いくつか他スタイルを提案してはみるものの…..ゲストがいまいち乗り気ではなく、30分ほど時間を費やしていた。

….本当は短くしたくは、ないんじゃないだろうか?…..

こんなやり取りをしている中で、ゲストが話し始めた。

「実は….私、癌なんです。抗がん剤治療が始まるので、ドクターから髪の抜け毛でショックを受けるので、なるべく髪を短くしておいたほうが良いと言われて、髪を切りに来たんです。」

私は思った。

…短くして、必ず喜んでいただかなければならない…提案に迷いがあってはならない。ゲストの好みは無視する。「似合います!」と言い切るために、自分が似合うと思うものだけを提案しよう….

「では、もっと短くしましょう。サイドは耳たぶが見えるぐらい、前髪は眉が見える長さでアシンメトリーに。トップも簡単に立つ長さの6cmぐらいの短さでいきましょう。あなたなら、必ず似合う。任せてほしい!」

「大丈夫ですかね?」

「大丈夫!必ず、似合わせます!」

この時のカット中のアドレナリンの分泌は、過去に経験したことのないものだった。

終始無言でカットして、最終工程のドライカットでゲストの顔がどんどん明るくなっていった。

そして笑顔で、「私、ベリーショート、いけますね!嬉しい!テンション上がる!やる気が出てきました!」

ショートにしたくないネガティブな気持ちのゲストを、ヘアスタイルを通じてポジティブな気持ちに変えられた。これから抗がん剤治療をしていくゲストが、前向きに進んでいけるお手伝いができたような気がした瞬間だった。

ゲストに「絶対に似合います!」と言い切った言葉の強さは、後にも先にもこの日が史上最高だった。もし、私に迷いが1mmでもあったなら、ゲストはベリーショートにしなかったかもしれない。

カウンセリングが始まってからの最初の30分は、「こんな感じででどう?」という、ライトな提案だった。

この日の、このゲストには、提案する言葉に「力」が必要だった。ライトな提案ではなく、任せてみようと安心して思える「力」が必要だった。

普段の営業のなかで、この時のテンションで提案したら、ほとんどのゲストは押し付けがましいと感じるだろう。

  • ゲストとの空気を読んで言葉を紡ぐ。
  • カウンセリングでゲストの気持ちを想像する。
  • ヘアデザインでゲストの未来を明るくする。

ヘアーカミシがオープンしてたった1ヶ月で、完全マンツーマンに切り替えた理由です。

【 Mission 1 】

「ヘアデザインとその向こう側へ」

私たちのミッションはすべての人へ、

”自らでは気づけないヘアデザイン” を提案することで、
より快適なスタイリングで、 より素敵なデザインを生み出すこと。

そして、すべての人が、

そのヘアデザインの向う側にある、
行動の変化や 充実した生活を楽しむことができる
”新しい自分”へのお手伝いをすることです。

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担当 すがわら

E-mail : camisicamisi@gmail.com